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2007年03月10日

フリーターとは?

情熱的でかつ闘争心あふれるブログ

獏無想日記

竹田くんからのお題ですが、フリーターについてですね。
といいますか、まず「フリーター」とは何者なのでしょうか?

よくフリーターといいますが、明確にフリーターの定義を言える人はそう多くは
ないでしょう。これが実は味噌というか世情です。

「フリーター=悪」の図式がすでにできあがっており、とりあえず
自分の規定にあわない雇用スタイルを「フリーター」と呼んでいる人が非常に
多いようです。

世代間でよく「最近の若い者は・・・」ということをどの時代も訊くと思うのですが、
それに近い感覚ですね、フリーター論争は。

そういうなかで最近はフリーター経験者が5割になっているということですが、
単純に2001年から15%程度上昇している理由は、就職先がなかったからです。
いわゆる「正社員(これも何を持って正しいというのかが疑問ですが)」として
就職することが極めて難しい時代が1990年代後半から2003年くらいまで、
続きました。また新規学卒者の求人件数も93年から01年ころまでは非常に
少なかったこともありました。自分の思い通りの就職ができなかった人たちが
早期離職をして、再就職活動をするのはいいものの、正社員としての就職が
できずに「フリーター」になっていくことが多かっただけの話です。

そこには「夢追い」という正義のレッテルが行政からは貼られるかもしれませんが、
どちらかといえば、思い通りの就職ができずに仕事がいやになったからやめるという
だけの話です。

そして責任ある仕事を敬遠し、できるだけ楽に生きて生きたいという甘えた人間が
多くなってきたことも、いわゆる「正社員」敬遠を助長していると考えます。

どちらにしても「正社員」や「フリーター」などというくくりでその人の人生や
社会の属性をわけようとする行政にも問題があります。正直どちらでも、
本人が幸せであれば問題ないはずです。そしてその決定の責任は将来にわたって
本人が負わなければならないわけです。

年金を貰おうと思えば最低でも25年間は社会保険に入らなければなりません。
低所得な仕事や無業状態にある若者は30歳になって急に仕事が見つかるでしょうか。
否。

その人の人生は終わります。
60歳になったとき、結婚できていて配偶者はいるでしょうか。子供はいるでしょうか。
親はもうこの世にいないかもしれません。親の葬式代は出せるでしょうか?
誰も病気になったとき面倒は見てくれません。貯蓄がないため介護も頼めませんし
年金収入もありません。

はっきりいって20代前半にキャリアの基盤を築かなければその人の人生は
終わるといっても過言ではないでしょう。その結果が自分で分かるのは、
それから30年・40年先の話です。

恐ろしい時代が30年後にやってきます。


つぎは北見君に「早期離職の原因」について教えてもらいたいと思います。


                                 情熱を胸にICON65      


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Posted by ハタラクマ at 02:06│Comments(1)藤井
この記事へのコメント
また重い内容が来ましたね…。まるで卒論です。いまちょい立て込んでいるので、なるべく早くは書きますが、いましばらくお待ちを。
Posted by 北見 at 2007年03月10日 09:08
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